腹式呼吸のやり方をしっかりマスターする方法では、歌の基本腹式呼吸の取得方はもちろん腹式呼吸がもたらす歌への影響も説明しています。しっかりした腹式呼吸をマスターして楽に発声してみませんか?
腹式呼吸は歌うことについて必要なのでしょうか?
歌を歌うとは、声をメロディに乗せて発声することです。
息を吸ったり吐いたりして、
声帯を振動させて出した音を響かせることで声を出していきます。
普段、私たちは意識しない限り
胸式呼吸という呼吸をしています。
この呼吸は酸素を取り込める量が腹式呼吸より少ないという欠点があります。
「声を出す」ということは「息を吐くこと」と同じことなので
胸式呼吸では頻繁に呼吸しなければならなくなります。
歌っている最中に息継ぎを頻繁にすると
息継ぎのせいで音程がずれてしまいます。
しっかりと伸ばさなければいけない所で
息継ぎのために伸ばしを中断させてしまったことは
ありませんか?
では腹式呼吸がマスターできたら?
しっかりとマスターすることができれば
音をはずす原因を最小限に抑えられる
長く伸ばすところで息が切れなくなる
といったことができるようになります。
また、歌をう達させるために行う
ビブラートやミックスボイスなどの
練習にも腹式呼吸はとっても大切です。
このように歌をきれいに歌いたいと思ったら腹式呼吸が必要です。
では、腹式呼吸のやり方について説明していきます。
@お腹を膨らませながら鼻から息を吸う
間違っても膨らむのはお腹です。
胸式呼吸のように胸元や肩を上下させないようにしていきます。
Aお腹をへこませながら口から息を吐く
膨らんだお腹を息を吐きながら戻していきます。
お腹がへこみ息を吐き切ると自然とまたお腹が膨らみ呼吸が始まります。
以上2つが、腹式呼吸のやり方です。
いかがですか?簡単でしょ?
簡単ですが、自然にできるようにするためには難しいのです。
仕組みとしては、
お腹を膨らませることによって内臓にふくらませた分の余裕(空間)ができます。
その空間に肝臓や腸などがが移動して肺を膨らませることを邪魔していた横隔膜が下がり、肺が少し広がりやすくなるために空気がたくさん吸い込めるんですね。
まさか、内臓が関係してくるとは思っていなかったので初めはびっくりしましたが、実に理論的ですね!
意識的にこれをしっかり行ってください。毎日何回やっていただいてもかまいません。
腹式呼吸は体にとってもいい呼吸法で、リラックス効果、便秘解消効果、基礎代謝上昇効果などがあるんです。
やったらやった分だけ自分の身についてきます。
腹式呼吸は文字にするとたった二行で簡単に思えますが、
実際やってみると歌っている時にはあまりできなかったりと結構難しいです。
単体ではできるのに、歌を歌うとできなくなるという方は結構いらっしゃいます。
そんな時は、仰向けに転がってみてください。
知っていましたか?
人間寝転がっているときは誰でも腹式呼吸なのです。
人間が1番自然に腹式呼吸を行える状態で、1番簡単に感覚としてつかむことのできる効果的な方法です。
その状態で歌ってみるといつもより声が出るようになってるのもわかるかと思います。
この感覚を覚えながら座って歌ったり、立って歌ったり
いろいろと感じながら行っていけばしっかりとした腹式呼吸がマスターできると思います。
また、背筋も適度にのばしてリラックスして行うことが大切です。
腹式呼吸をマスターするには練習も必要ですが、何より、あなたの歌への気持ちが1番大切だということを忘れないでくださいね。
歌への気持ちを大切に練習を行っていけば必ず腹式呼吸はマスターできます。
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